カーリング日本選手権(9日、神奈川・横浜BUNTAI)の女子決勝が行われました。
〝因縁の対決〟は延長死闘の末、フォルティウスが北海道銀行を8―7で下して日本一に輝いています。
この試合で印象的だったのはフォルティウスのスキップ、吉村紗也香選手。
この記事では、吉村紗也香選手についてお伝えしていきます。
フォルティウス吉村紗也香プロフィール

名前 | 吉村紗也香 (よしむら さやか) |
生年月日 | 1992年1月30日 (33歳) |
出身 | 北海道北見市常呂町 |
身長体重 | 162cm・ー㎏ |
利腕 | 右 |
カーリング歴 | 24年 |
ポジション | ポジション:スキップ |
学歴 | 学歴:札幌国際大学 |
所属 | 所属:フォルティウス |
SNS | X(旧Twitter)、Instagram、threads |
因縁の決勝戦と今後

ママになった33歳の司令塔は2―3の第6エンド(E)、ラストショットを鮮やかに決めて3点奪い、優位に立ちました。
その後、追い上げられて第8Eで同点となりましたが、第9Eに吉村さんが渾身のドローショットを決めて2点。
最終第10Eに追いつかれましたが、延長の第11Eに勝負を決めると、吉村ら選手の目には涙が浮かんでいました。
この2チームには浅からぬ因縁がありました。
フォルティウスは10年にチームが結成され、スポンサーの北海道銀行の名を冠に11年から「北海道銀行フォルティウス」として活動し、2014年ソチ五輪は5位に入っています。
しかし、2021年11月末に北海道銀行とのスポンサー契約が終了。
吉村紗也香さんらはフォルティウスで活動を継続する一方、北海道銀行は田畑百葉らで女子カーリング部を新設した経緯があったのです。
因縁対決を制して2026年ミラノ・コルティナ五輪の代表候補決定戦(9月)の切符もゲット。
昨年日本一のSC軽井沢ク、世界ランク日本勢最上位で今大会3位のロコ・ソラーレと三つ巴の争いに臨みます。
吉村紗也香~忘れられない記憶~
フォルティウスのスキップ、吉村紗也香選手は1月30日に33歳の誕生日を迎えました。

ここ一番の勝負強いショットを持ち味に、ジュニア時代から日本のトップ選手として活躍してきました。
ただ、オリンピック出場は果たせていません。

(オリンピックは)ずっと目指している場所なので、昔からの目標だったものにたどり着きたいという一心ですね

吉村選手にとって忘れられない記憶があります。
それは、4年前に行われた北京オリンピック最終予選の代表決定戦です。

相手は、同い年の藤澤五月選手が率いるロコ・ソラーレ。
3勝したチームが代表に決まる戦いで、吉村選手のチームは先に2連勝し王手をかけました。
しかし…、そこからまさかの3連敗。
見え始めていたオリンピックへの道は幻となりました。

終わったとき、あのときは悔しさでいっぱいでしたね、そのひと言ですね。でもいつか笑える日が来るだろうって
カーリングを見つめ直すきっかけ
ミラノ・コルティナダンペッツォ大会に向けて歩み始めた吉村選手。
おととしカーリングを見つめ直すきっかけとなった出来事がありました。

それは第一子の出産です。
1年以上競技から離れるなかで、ストーンを投げる姿勢もとれなくなり、下半身の筋力や柔軟性がいかに大切かに気づきました。
練習では、バレエの動きを取り入れチーム全体で取り組んでいます。


もう可動域がない状態の10か月間だったので、この柔軟性を出すのがすごく大変だった。前まで少し癖があったものを1回リセットして、またつくりなおせるという考えでやっていた。以前の自分より今の自分の方が好きかな
日本選手権【優勝の秘訣】

さらに、リンクの外から試合を見ることで戦術の重要性を再認識しました。
相手のさまざまな攻めに対応できるよう、今まで以上に作戦のパターンを準備。
多くの時間を仲間との話し合いに費やしています。
この成果が、今回の優勝に繋がったのでしょうね。


いろいろバリエーションがあった方が、こうしてきた時にこうするみたいなのがもう決まっていると、やはり試合では持ち時間というのが決まっているので。その中でやっぱり自分たちもいいテンポというところを常に意識して、そういう戦術の部分もいま詰めている

去年12月に長野県で行われた国際大会。
フォルティウスは、海外のトップチームも出場した大会で優勝してました。

オリンピックがかかった大事な試合でもあるので、でもその中でも自分のベストパフォーマンスを出すっていうところで、そういった中でも強さを出せたらなというふうに思っています
まとめ

この記事ではフォルティウスのスキップ、吉村紗也香選手についてご紹介しました。
カーリング日本選手権は、両軍涙の決着にネット上も涙で溢れました。
- 凄い試合だった
- 素晴らしすぎる決戦
- 涙なしでは語れない一戦
- 北海道銀行のみんな、はいあがろう!この敗戦がまた強くしてくれる
- フォルティウスの意地、ハートに涙が止まらない…
- 見てるこっちも震えた
- とにかく女子の闘いは面白かった
- 日本カーリング界の未来は明るい!
- ナイスナイスナイスゲーム!!!涙
- いたや~いい大会だった
など両軍の健闘をねぎらう声や感動の声であふれました。
今後も女子カーリングから目が離せません!
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