【介護現場で明日から使える】心理学を利用したコミュニケーション方法『7選』

コミュニケーション

のーさん
のーさん

おはようございます!

のーさん(@nosan1031)です。

皆さんは『心理学』と聞くとどんなイメージを持っていますか?

「興味はあるけど、何か心理学って難しそう…」

私もそう思っていました。

しかし、生きていく中で避けては通れない人との関わりにおいて

心理学の知識はあなたの強い味方になるかもしれません!

そこで今回は、介護現場の様々な場面で使える

心理学を利用したコミュニケーション方法

についてご紹介していきたいと思います。

心理学とは?

起源は古代ギリシャの哲学者アリストテレスだと言われ、ドイツの「心理学の父」ヴィルヘルム・ヴントによって目覚ましく発展してきました。

簡単に言うと、人の心の動きや行動の仕方を研究する学問です。

心理学の種類は様々ありますが、大きく分けて【基礎心理学】と【応用心理学】の2つに分類しています。

細かいことは置いといて…(笑)

それでは早速、心理学を利用したコミュニケーションのテクニックを見ていきましょう!

介護士が使えるテクニック

1.単純接触効果

ザイアンスの法則】とも言われ、アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスによって発表された理論です。

「誰でも初対面の相手にはいくらか警戒心を抱くものの、接触が増えることで次第に警戒心が消え、相手に好感を持つようになる。」という人間の心理を表しています。

つまり、会う回数が多い相手に好意を抱きやすくなるのです。

これは『人と人』にだけ作用するだけでなく『人とモノ』にも作用します。

皆さんは、何度も目にするテレビCMや広告に興味を持ったことはありませんか?

サビが繰り返される曲がヒットするのも、この単純接触効果だと言われています。

ビジネスにおいてもマーケティングに使われる手法で、信頼関係を構築する効果もあります。

例えば、ケアマネさんへの営業活動家族さんとの信頼関係を築きたいと思っている場合は

何度も接触することが大切なのです。

また、介護現場では苦手な利用者さんや職員をつい避けてしまう事がありますが

かえって関係性をこじらせる原因となっていたかもしれません。

これからは苦手な人ほど頻回に接触してみては如何でしょう!?

2.類似性の法則

自分と共通点がある人に親近感を抱くいう心理を利用したテクニックです。

これは相手との共通点が多いほど強く作用すると言われています。

皆さんも共通の趣味が同じ人に親しみを感じたことはありませんか?

芸能人でも、出身地が同じというだけで妙に親近感が湧いたりしますよね(笑)

フランスのモンペリエ大学の実験では、100人の男性にコンピューターで作った女性の顔を見せたところ、37%の男性は『自分の顔と特徴が似ている女性』を魅力的に感じたという結果が出ています。

「仲の良い夫婦は顔も似てくる」というのは、もともと顔が似ている人を好きになっていた可能性も否めないですね!

皆さんも利用者さんや職場の方との共通点を見つける事で、ぐっと距離が近づくかも!?

3.ミラーリング

これも類似性の法則の一部で、人は自分と似たものに好感を抱くという心理です。

簡単な実践方法として、相手の仕草や言動(行動)を鏡のように真似するのです。

そうすると相手は無意識的に「味方」だと感じ、安心感や親近感を持つと言われています。

注意点として、ミラーリングのやりすぎやネガティブなアクションを真似すると不信感や不快感を与えてしまうため、部分的に行うのが効果的です。

4.ドア・イン・ザ・フェイス

過大要求法】とも呼ばれており

相手が断るであろう大きな要求をして、次の要求を承諾しやすくするテクニックです。

これは「一度断ったので、もう一度断るのは申し訳ない」

と相手が考える心理を利用しています。

例えば、友人に「10万円貸して!」と言われた後に「じゃあ、3千円だけ貸して!」と言われたら、

「3千円なら貸しても良いかな?」と思ってしまいますよね💦

例えば

服薬拒否をしている利用者さんに

「お薬8つ飲んでください!」といった後に

「1つだけで良いので飲んで頂けますか?」と言えば

飲んでくれる可能性は高くなります

ただし、多用すると信頼関係を壊してしまう可能性もあるので程々に…ですね!

5.フット・イン・ザ・ドア

これはドア・イン・ザ・フェイス(過大要求法)の逆で

最初は小さな要求を受け入れてもらい、最終的に本命の要求を受け入れてもらう

という方法です。

【段階的要求法】と呼ばれており、

「小さな要求を受け入れると、次の大きな要求も断りにくくなる」

という心理を利用しています。

デパートに買い物に行った際に、試着や試食をしたら「買わないと悪いかな?」と思ったことはありませんか?

これも試着や試食が【小さな要求】で、商品の購入が【大きな要求】と言えるです。

例えば

入浴拒否をしている利用者さんに

「足浴だけでもどうですか?」や「着替えだけでもどうですか?」

と脱衣所まで誘導できれば、入浴してもらえる可能性は高くなります。

これも警戒心を高めないよう使用する頻度には注意しましょう!

6.イエス・セット

何度も「イエス」と返事していると、次の質問にも「イエス」と答えやすくなってしまう

という心理テクニックです。

これは【一貫性の法則】という人間の心理的傾向で有効性が説明できます。

「あの人、言っていることがコロコロ変わるなぁ」と思われたくないのが人間というもの。

人は無意識のうちに、自分の行動や態度に一貫性を持たせようとしているのです。

つまり、質門に対して何度も「イエス」と同意していた場合

その態度を一貫させようと、次の質問にも「イエス」と言ってしまう訳なんです。

例えば

口腔ケアを嫌がる利用者さんに

「歯磨きしましょうか?」といきなり聞くと

「いや。しない。」と断られるでしょう。

しかし、イエス・セット法を使うと

「昼食は食べましたか?」・・・「はい。」

「お薬も飲みましたか?」・・・「はい。」

「そろそろお昼寝しましょうか?」・・・「はい。」

「寝る前に歯磨きしましょうか?」・・・「あ…はい。」

といった感じで受け入れてもらえるかもしれませんね。

7.バックトラッキング

相手の発言をそのままの形で繰り返すコミュニケーション方法です。

日本語で【オウム返し】と言えば一番わかりやすいのではないでしょうか?

これも実は『ミラーリング』の一種なのです。

相手の言ったことを繰り返すことで

「話を聞いてくれている」

「私の事を理解してくれる」

という安心感を与えることが出来ます。

しかも、バックトラッキングを使う事で

自然と『イエス・セット』まで出来たり、自分と相手との認識を合わせることが出来ます。

凄くないですか?

相手の使った言葉をそのまま使う事がポイントで、自分の言葉で言い換えてしまうと

違和感やニュアンスの違いが出てしまうので注意が必要です。

まとめ

今回は7つの心理学を利用したコミュニケーション方法をご紹介しました。

それぞれのテクニックを自然と使いこなすことが出来れば、相手はあなたに心を開いている状態を作り出すことが出来ます。

コミュニケーション上手になると

好感度・信頼感・評価が上がり、

その人にとって不可欠な存在になる事でしょう!

是非、意識的に使っていただければ幸いです♪

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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