1月4日、福岡市東区の水族館「マリンワールド海の中道」は、同館で飼育中のラッコの雄「リロ」が死んだと発表しました。
17歳で人間に例えれば70歳ぐらいだったそうです。
年々、ラッコの飼育数が激減していることをご存じでしたか?
本日はラッコが減少した理由や、日本で見られる場所を調べました。
水族館からラッコが消える!?減少した理由は?
30年ほど前には日本国内で28カ所、122頭ものラッコが飼育されていました。
現在国内で飼育されているラッコは鳥羽水族館で飼育している2頭のみです。
鳥羽水族館の“ラッコおじさん”こと石原良浩さんは、
「ラッコの飼育頭数が減少している理由はいろいろとありますが、過去に122頭いたラッコの半数以上が国内で生まれた個体で、世代を重ねるうちに繁殖能力という点で障害が出てきたことが1つの原因です。」
と話しています。
国内で飼育されているラッコ2頭のうち、メスの1頭はすでに繁殖が難しいとされる16歳以上となり、残りのオスとメスは同じ両親から生まれたきょうだいなので繁殖させることはできない。
現状のままでは、日本国内でラッコを繁殖させることは至難の業なんだとか。
「それならば新しいラッコを輸入すればいいじゃないか!」というと、そう簡単な話ではないのだという。
日本では主にアメリカから野生のラッコを輸入していたが、アメリカの国内法でラッコを含む海洋哺乳類の捕獲が禁止されたため、輸入することができなくなったのです。
どこの水族館で見れるの?
日本国内で唯一ラッコ2頭を飼育しているのが「鳥羽水族館」です。
今や“鳥羽水族館のアイドル”となったメイとキラは、その愛らしい仕草がSNSで拡散され、
芸達者なラッコとして話題になっています。
1日3回の食事の時間には、2頭と飼育員によるパフォーマンスを見ることができます。
食事の前になると、水槽前には多くの人だかりが。
特に土曜・日曜・祝日には、1時間前から場所取りをする人もいるほどの人気ぶりです。
まとめ
近い将来、日本の水族館では見られなくなるかもしれないラッコ。
しかしながら、ラッコへの関心が高まることで、現状は好転する可能性もあるといいます。
メイとキラをキッカケにラッコに興味を持った人は、ぜひこの先もラッコを応援し続けて欲しいと思います。
リロのご冥福をお祈りします。
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