2月28日に行われたトランプ大統領とゼレンスキー大統領の首脳会談。
報道陣に公開された冒頭で激しい口論となり物別れで終了し、予定されていた鉱物資源協定の署名や共同記者会見は中止となりました。
この記事では、激しい口論となって中止になるまでのやりとりをまとめました。
共同記者会見について

ゼレンスキー大統領は2月28日訪米し、これまで協議を進めてきたウクライナ停戦に向けた、国内の鉱物資源の権益をめぐる合意文書にサインをする予定になっていました。
ところが、途中で激しい口論になり共同記者会見は中止となり、鉱物資源の権益をめぐる合意文書への署名には至りませんでした。
鉱物資源の協議をめぐり、ウクライナ側は自国の安全を具体的に保障することを繰り返し求めてきましたが、その点についてアメリカ側が明らかにしなかったことがその背景にあります。
全文【和訳】

私はアメリカ合衆国の利益と、世界の利益のために動いています。この件を終わらせたいのです。彼(ゼレンスキー)にはプーチンへの憎しみがあります。これはとても大変なディールです。すさまじい憎しみがある。でも、相手方には愛があるのです。これは同盟の問題ではありません。世界と足並みをそろえなければいけません。私はヨーロッパと足並みをそろえて、この件をやり遂げたい。それができるのかを見極めたい。 私に手を差し伸べてほしいですか?私はこれまで見てきた中で一番人間的です。そしてタフです。あなたのやり方では取引はうまくいきません。

アメリカの4年間を見てみましょう。プーチンに対して強硬な姿勢を見せた大統領(バイデン)がいました。しかし、その結果、プーチンはウクライナに侵攻し、その国土の多くを破壊した。平和への道、繁栄への道は、外交にとりくむことで開かれるのかもしれません。我々はバイデンのやり方を試しました。アメリカ合衆国の大統領の言葉が行動よりも重要であるように装いました。アメリカを良い国にする、外交に関与するようにする。それがトランプ大統領のやり方です。

質問してもいいですか?

もちろんもちろん、どうぞ。

2014年に彼(プーチン)は、ウクライナの大きな部分、クリミアと東のエリアを占領しました。当時大統領だったのは、オバマ大統領、トランプ大統領、バイデン大統領です。そして今はまたトランプ大統領。そしてトランプ大統領は戦争を止めようとしてくれていますね。でも、2014年から、誰も彼(プーチン)をとめられなかった。彼は占領をして、人々を殺した。2014年から2022年の間、前線で多くの人が亡くなった状況は同じでした。誰も止められず、我々は彼と話し合いをしました。そして2019年に私は大統領になり、彼と停戦協定を結びました。マクロンとメルケルが停戦協定に署名しました。みんな「彼(プーチン)はもう来ない」と言いました。しかしその後、プーチンは停戦協定を破り、私たちの国民を殺しました。私たちは停戦協定を結びましたが、プーチンは捕虜交換を実施しませんでした。バンスさんがいう外交って、つまりそういうことですか。どういう意味なんですか?

私はそうした外交について話しています。ところでゼレンスキーさん、敬意を持ってください。あなたが大統領執務室で、アメリカのメディアの前で口論をするのは非常に失礼です。今、あなたはあちこちを回っているでしょう。兵士を前線に押し出している…人手不足の問題を抱えているのであれば、あなたは大統領がこの問題に介入しようとしてくれることに感謝をするべきです。

何の問題があるというのですか?実際に来てみてください。

実際に私は見て、その話を聞きました。そして何が起きるか知ってます。あなたは大量のプロパガンダを運んできました。ゼレンスキー大統領、あなたはご自身に問題があると思わないんですか?人々を軍隊に連れていくことが。そして、アメリカの大統領の執務室で、国の破滅を防ごうとしている政権を攻撃する。これが敬意ある行為なんですか?

たくさん質問があります。まず一つ。戦争においては、誰もが問題を抱えます。あなたがただってそうです。今は感じないでしょうが、いつか感じる日が来るでしょう。

我々がどう感じるかの話はしないでくれ。我々は問題を解決しようとしている。
(口論)

あなたは今、あまり良い立場にない。非常に悪い立場に身を置くことを許してしまった。
(口論)

あなたは今、カードを持っていない。君は今ギャンブルをしている。あなたは第三次世界大戦に賭けているんですか?あなたがしていることは、この国に対して非常に無礼だ。
(口論)

「ありがとうと一度は言いなさい」そう言っている。あなたはペンシルバニアに行って、対立候補の応援をしましたね。アメリカに感謝の言葉を述べてください。トランプ大統領はあなたの国を助けようとしているんですよ。

大声で話すのはやめてほしい…

彼は大声でなんて話してないだろう!?
(口論)

あなたの国は大きな問題を抱えている。あなたが望んだことじゃない。

わかってる。

でも君は勝てない。

戦争が始まった当初から我々は力強く戦ってきた。最初、我々は孤独だった。感謝している。

我々はおろかな大統領(バイデン)を通じて、あなたに3500億ドルを与えた。軍事装備を与えた。それがなければ、戦争は2週間…いや3日で終わっていただろう
(口論)

あなたはただ、ありがとうと言うべき。

何度も言ってるだろ

見解の相違がある。それをアメリカのメディアの前で争おうとするのはやめてください。

感謝すべきだ。

感謝してます。

人が死んでいる。物資がない。でも停戦したくない、停戦したくないという。…もし停戦が実現すれば、弾丸が飛び交うのはとまり人が死ぬのは止まる。
(口論)

ならそれを保障してくださいよ。
(口論)

オバマはあなたにシーツを与えた。我々はジャベリンを与えた。もっと感謝しないと。だってあなたにはカードがないんだから。我々と一緒にいれば、キミにはカードがある。一緒にいなければない。

ロシアが停戦をやぶったらどうなりますか?

なぜ彼らが停戦をやぶったかって?知らない。彼らはバイデンのときに停戦をやぶった。バイデンに敬意がなかったからだ。彼らはオバマに敬意がない。彼らは私を尊敬している。 あなたに教えましょうか?プーチンと私がいかに大変なめにあったか。彼は偽りの魔女狩りを経験した。ハンターバイデンとジョーバイデンの偽り、詐欺。ヒラリークリントン、アダムシフ…民主党の詐欺だ。ひどいものだった。51人のエージェント…全部詐欺で、ロシアはそのことで非難されてた。私に言えるのはこれだけです。彼はオバマやブッシュ、バイデンとの取引をやぶったかもしれない。知らないけれど。問題なのは、私はあなたにタフガイになる力を与えたことだ。アメリカなしにタフガイになれるとは思えない。あなたがたは非常に勇敢だ。しかし、あなた方は取引に応じるか、疲れ果てるかしかなくて、もし我々がこの件から引いたら、あなたたちは戦わないといけない。それはよくないだろ。あなたたちは戦う。だけどカードを持っていない。でも、この取引にサインすれば、状況はずっとよくなる。
まとめ

トランプ大統領とゼレンスキー大統領の共同記者会見で、激しい口論となって中止になるまでのやりとりをまとめました。
今後、第三次世界大戦が勃発する日が来るのでしょうか?
世界情勢から目が離せませんね。
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